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日本物理学会大阪支部 2021年度 公開シンポジウム

「はやぶさ2の挑戦」

日時: 2021年12月19日(日)12:55-16:45
会場:Zoomを用いたオンライン講演会
   参加申込欄から登録をお願いいたします。
  当日は12:30よりZoomにアクセス可能です。12:55までお待ちください。
参加費:無料
対象:主として高校生等や一般の方
※年齢制限はありません。奮ってご参加ください。
主催:日本物理学会大阪支部
後援:日本物理教育学会近畿支部、大阪府教育委員会、兵庫県教育委員会、
   和歌山県教育委員会、大阪市教育委員会
協力:株式会社サイエンス・クリエイト


<シンポジウム企画趣旨>
サイエンスに興味ある高校生や一般の方が参加できる公開シンポジウムを開催します。
テーマは「はやぶさ2の挑戦」です。
プログラム※当日変更となる場合があります

プログラム

12:55-13:00 開会挨拶 坂井 徹(日本物理学会大阪支部長)

13:00-14:00 「はやぶさ2のリュウグウ探査とその成果 」

渡邊先生の写真

渡邊 誠一郎先生
名古屋大学大学院 環境学研究科 地球環境科学専攻 地球惑星物理学講座 教授
1991年、東京大学にて学位取得。山形大学・名古屋大学理学部にて助手、 名古屋大学大学院理学研究科にて助教授、同大学院環境学研究科にて助教授・准教授を経て、 2008年より同大学にて現職。専門は惑星系形成論、小惑星探査、 生命と地球の共進化など幅広い分野の研究を行う。 小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトチームでは2012年より プロジェクトサイエンティストを務める。
https://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/html/100000184_ja.html

2020年12月6日、日本の探査機「はやぶさ2」は往復6年の深宇宙の旅の末、 小惑星リュウグウの砂粒が入ったカプセルを無事地球に送り届けました。 リュウグウに滞在したのは1年半ほどですが、その間に科学機器を使って岩が多く散らばる 表面の様子を調べ、複数のロボットを表面に着陸させ、2回の試料採取を敢行し、 衝突装置で人工クレーターを造ったりと大忙しでした。 これらの探査から明らかになったリュウグウの姿を紹介し、 現在進みつつある地上分析の展望をお伝えしたいと思います。

14:00-14:20 休憩

14:20-15:20「はやぶさ2の人工クレーター形成実験」

荒川先生の写真

荒川 政彦先生
神戸大学大学院 理学研究科 惑星学専攻 新領域惑星学講座 教授
北海道大学にて助手、名古屋大学にて助教授、准教授を経て2010年より現職。 専門は太陽系の起源と進化及び惑星の形成・進化に関する実験的研究。 惑星探査や太陽系の天体衝突、さらには宇宙を構成する固体物質の中で 最も量が多いと言われている「氷」に関する研究「宇宙雪氷学」など、 多岐にわたる分野において実験的アプローチから研究を行い、 太陽系に見られる様々な謎の解明を目指す。
http://www.planet.sci.kobe-u.ac.jp/experiment/arakawa.html

はやぶさ2は小惑星の地下から試料を採取するためにインパクターという装置で表面に孔 をあけることにチャレンジしました。さらに、このインパクターの衝突の瞬間を超小型衛星で リアルタイムに観測することにもチャレンジしました。 この2つの飛び道具を駆使した実験は、はやぶさ2探査の中でも最難関の運用と言われていました。 1度始まったら後戻りのできない宇宙での衝突実験を、私たちが行ってきた準備とその結末も 合わせて紹介したいと思います。

15:20-15:40 休憩

15:40-16:40「隕石やはやぶさ1・2試料からわかる太陽系の起源と進化」

寺田先生の写真

寺田 健太郎先生
大阪大学大学院 理学研究科 宇宙地球科学専攻 惑星科学グループ 教授
1994年、大阪大学理学研究科物理学専攻で学位取得。その後、広島大学の助手、准教授、教授 を経て、2012年より現職。専門は宇宙地球化学。 広く希薄な宇宙における地球型惑星の誕生と進化の「偶然性と必然性」、 「普遍性と多様性」に魅せられて、隕石やアポロ月試料、小惑星探査機はやぶさ試料の 同位体分析を行う。著書に科学絵本「ねえねえはかせ、かぐや姫はどうやって月に帰ったの?」 (阪大出版会)ほか。
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/de0135e16e1c4f30.html

「私たちはどこから来て、どこへいくのか?」 私たちの研究グループでは、 そのヒントが地球に飛来する隕石や小惑星から回収した微粒子にあると考え、 分析を行なっています。シンポジウムでは、隕石でわかったこと/わからないこと、 はやぶさ1試料の分析でわかってきたことについて解説します。さらに我々地上班がC型 小惑星リュウグウ分析のために開発して来た世界初のミューオン非破壊分析法と、 現在取り組んでいるはやぶさ2試料分析の裏話についてご紹介したいと思います。

16:40-16:45 閉会挨拶 坂本 一之(日本物理学会大阪支部 幹事)


司会:榎本麗美 さん

宇宙キャスター/JAXA研究開発プログラム「J-SPARC」ナビゲーター/フリーアナウンサー/ 宇宙を楽しむコミュニティ「そらビ」代表/日本宇宙少年団 東京日本橋分団 分団長
宇宙キャスターとして、日本テレビにて「Crew Dragon 宇宙へ」「小惑星探査機 はやぶさ2 地球へ 」など多くの宇宙番組を企画し放送。宇宙のライブ映像を使った実況はテレビ史上初の 試みであったことから表彰を受ける。また、JAXAや民間企業のイベント・番組出演のほか、 自らもイベントを企画・主催。現在は、宇宙教育に力を入れている。
https://sorabi.space

坂井 徹(日本物理学会大阪支部長)

兵庫県立大学大学院 理学研究科 物質科学専攻数理解析学講座 教授
量子科学技術研究開発機構SPring-8研究グループリーダーを兼務
姫路工業大学理学部物質科学科応用数学講座にて助手、都立科学技術大学工学部人文自然系や 東北大学大学院理学研究科物理専攻にて助教授などを経て、2015年より現職。 専門は量子スピン系や強相関電子系ほか。前者では量子効果による新現象を探り、 後者では通常の金属とは異なる新奇な性質について理論的・数値的研究を行う。 著書に「計算物理学」(共立出版)。
http://cmt.spring8.or.jp/sakai/index.html

坂本 一之(日本物理学会大阪支部 幹事)

大阪大学大学院 工学研究科 物理学系専攻 教授
東北大学大学院理学研究科にて助手、千葉大学大学院融合科学研究科にて准教授・教授を経て、 2019年より現職。専門は表面物理学。半導体や金属表面に形成される原子1から数層の厚さしかない原子層結晶に発現する新奇物理現象を探究し、特に、スピン偏極した電子状態や電気伝導に注目しながら次世代デバイスの構築を目指す。
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/673bcd7de9729e11.html

参加申込み 【必須】

こちらよりお手続きください。

参加ご希望の方は必ず事前申し込みを行ってください。 

参加費は無料です。 定員500名に達した場合には,開催日前に申し込みを終了する場合があります。

 

実行委員会

委員長:坂井徹(兵庫県立大学)
委員:坂本一之(大阪大学)、杉田歩(大阪市立大学)、
    多米田裕一郎(大阪電気通信大学)、水口毅(大阪府立大学)


お問い合わせ先(事務局)

〒558-8585 大阪府大阪市住吉区杉本3丁目3-138
大阪市立大学 大学院工学研究科
担当者:杉田歩
電話:06-6605-2904
電子メール:osaka@jps.or.jp