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日本物理学会大阪支部 2018年度 公開シンポジウム

「ホーキングの夢を追う」

日時:2018年12月23日(日・祝)12:45-16:15(12:00より受付)
会場:大阪府立大学 I-siteなんば(2階)カンファレンスルーム
参加費:無料
対象:主として高校生等や一般の方
定員:250名
主催:日本物理学会大阪支部
後援:日本物理学会京都支部、日本物理教育学会近畿支部、大阪府教育委員会、兵庫県教育委員会、和歌山県教育委員会、京都府教育委員会、大阪市教育委員会、京都市教育委員会


<シンポジウム企画趣旨>
「車椅子の天才科学者」として知られたホーキングはその卓越した科学的業績のみでなく、一般向けの著書や恒星間宇宙船計画などを通してわれわれに大きな夢を与えてくれました。近年の研究成果とともにその夢を概観します。

ご案内チラシPDFファイル(6.0MB)


プログラム

12:00-12:45 受付

12:45-12:50 開会挨拶    会沢 成彦(日本物理学会大阪支部長・大阪府立大学)

12:50-13:30 「宇宙の特異点からブラックホールへ:ホーキングの冒険」

石橋 明浩 先生近畿大学・理工学部

ホーキングが最初に取り組んだ研究は、ビッグバンの数学的証明ともいえる「特異点定理」であった。特異点とは物理法則が破たんするところであり、ブラックホール内部にも存在すると考えられていた。ホーキングはブラックホールの本質を理解する研究を推し進め、「ブラックホールはホーキング放射をして蒸発する」という大胆な予想を発表した。それはまた「ブラックホールの情報問題」という物理学の根幹にかかわる新たな問題提起でもあった。本講演では、特異点定理に発しブラックホール情報問題に至るまでのホーキングの研究を紹介したい。

13:30-13:40 休憩

13:40-14:20 「ブラックホールから生まれたホログラフィー原理」

高柳 匡 先生京都大学・基礎物理学研究所

ホーキングの数多くの有名な研究の中でも、最も重要なものがブラックホールのエントロピーに関するものであろう。ブラックホールの内部からは光でも出ることができず、その中に隠れてしまった情報がブラックホールのエントロピーである。そのアイデアを発展させることによって見出された「ホログラフィー原理」が最近の理論物理学においてとても重要な役割を果たしている。さらにこの研究を推し進めることで、「宇宙は量子ビットから創られる」という重力理論に関して画期的な視点が得られつつある。以上の研究の発展について本講演では解説したい。

14:20-14:40 休憩

14:40-15:20 「続々見つかる「第二の地球」候補 ― 地球外生命発見への期待 ―」

渡部 潤一 先生国立天文台

地球以外に生命は存在するか? 科学者のみならず、一般の人にも興味のある、この問いの答えに、様々な手法でアプローチがなされてきた。天文学では、この20年ほどで極めて大きな進展があり、地球と同じような環境を持ち、大きさも似た惑星、つまり「第二の地球」候補が続々と見つかってきている。第二の地球はどんなふうに見つかるのか、地球外生命の証拠をどうつかむか、そもそも生命の材料は宇宙でどうつくられているのか等、研究の現状について紹介する。

15:20-15:30 休憩

15:30-16:10 「宇宙はどのように始まったか? ― 理論と観測で迫る宇宙初期 ―」

佐藤 勝彦 先生日本学術振興会

私たちの住む世界には始まりがあったのだろうか? 始まりがあったとすれば、どのようにこの世界は始まったのだろうか?この疑問は私たち人類の歴史が始まったころからの問いかけです。私たちの宇宙は風船が膨らむように膨張していることが発見され、時間を遡れば宇宙には始まりがあったことを示しています。今日、ホーキングをはじめとする研究により、宇宙は「無」の状態から生まれインフレーションと呼ばれる急激な膨張の後、火の玉宇宙(ビッグバン)として宇宙は生まれたと考えられています。近年数多くの人工衛星の観測などによって宇宙創世の理論が裏付けられつつあります。ここでは宇宙論の研究の歴史を振り返りながら、理論の進歩や観測成果、また新たな重力波を用いた観測計画など紹介します。

16:10-16:15 閉会挨拶

 

会場へのアクセス

大阪府立大学 I-siteなんばのページをご覧下さい。
(南海なんば第1ビル北側の大阪府立大学専用入口からお入りください。)

 

参加申込み 【必須】

参加お申し込みをされた方へ:参加証の送付や確認のご連絡をすることはございません.当日,直接受付にお越しください.

お申込みをいただきました方の人数が会場の収容定員に達しましたので,参加申込みを終了いたしました.
たくさんのお申込みをいただきまして,誠にありがとうございます.

 

実行委員会

委員長:会沢成彦(大阪府立大学)
委員:山崎篤志(甲南大学)、常定芳基(大阪市立大学)、佐藤和則(大阪大学)、小口多美夫(大阪大学)


お問い合わせ先(事務局)

〒658-8501 神戸市東灘区岡本8-9-1
甲南大学 理工学部
担当者:山崎篤志
電話:078-435-2473
FAX:078-435-2473  
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